ラルゴ神楽坂で講師をしている双極性障害2型の鈴木です。
今日は自分の経験を踏まえて「うつ病の人がとる行動」についてお話をします。
うつ状態になったとき、気持ちが沈み、不安、無気力、無価値感を感じやすいです。みんなはキラキラして楽しそうだけど(バリバリ仕事しているのだけど)、、自分はダメだな。
否定的な言葉が心の中で増えていきます。
身体反応もでてきます。頭が重い、痛い、食欲がない、だるい。ため息が多くなる。周りへの接点や興味もなくなります。
(※本人の自己観察です。)
気持ちが沈む
曇り空で今にも雨が降りそう暗い空模様。そんな気持ちが心の中に広がっています。
そんなどんよりとした状態が1週間、2週間、、、1ヶ月と続きます。数カ月の時もあります。気持ちが辛いです。
やはりこんな気持ちが2週間以上続いたら心療内科やクリニックを受信するのもいいと思います。
不安感
何か漠然とした不安感が頭や胸に漂っています。暗い雲が晴れないといいますか。
将来に対して? 今の仕事や学校、家庭環境などに対して?自分のできなさ感?なじめないなど様々ですが漠然とした不安が覆っています。全身を覆っているような感じの時もあります。
だんだんと周囲と距離を置くようになり孤立感もでてきます。
声をかけていいのだろうか? 嫌がられないか?などの思いが先行して周りに声をかけづらくなります。
両親に心配をかけたくない、心が弱い人間と思われたくない、などの思いから相談もできなくなってきます。
頭や身体が痛い重い
頭が痛い、重い時もあります。体がだるい、重いなどの身体反応が出やすいです。
行動がゆっくり、話すスピードもとてもゆっくりになってきます。言葉が出てこない時も増えてきうます。簡単に覚えられていたことが覚えられなくもなってきます。
「インフルエンザにかっているような状態になります。」と私は表現います。
36.7~9度ぐらいの微妙な微熱が出る時もあります。サラリーマン時代に毎週末この状態になっていました。
イライラ感がつよくなる
思い通りいかないことばかりなのでイライラ感が強まっていきます。些細なことで相手に対して怒る、馬鹿にされていると思ってしまい攻撃的な口調になってしまうこともあります。
こんな時は、少し周りとの間をあけましょう。
否定的(ネガティブ)な考えが渦巻く
「あれはダメだ」、「これもダメだ」、「自分を馬鹿にしている」、「見下している」「自分を無視している」「自分を理解しようとしていない」など周りに対して否定的な感情が強くなってきます。
イライラにつながるのかもしれません。
自分の悪いところ、できないところ、無いところを周りの人たちと比べて「自分はダメな人間だ」「何もない。。何もできない」など否定的なラベルを張ってしまいがちです。
周りへの関心が薄れていく(楽しいことがなくなる)
楽しい、面白いということが感じられなくなり、笑うことがなくなっていきます。
今まで楽しめたことが楽しめなくなり、テレビもただただうるさいだけです。周りが笑っている意味が良くわかない。喜怒哀楽の感情がなくなっていきます。
みんなの輪に入らない(入れない)ようになってきます。
自分への無価値感を感じやすい
決してそんなことはないのですが、自分には価値がない、(職場や学校、家庭に)いても意味がない、いるだけでも邪魔をしている。迷惑をかけていると思いが強くなってきます。
自分に対して自分の心へナイフを刺しているような状態です。
こんな時、私はお薬を飲んでゆっくり休む。仕事や周囲から離れる。暖かいものを飲んだり、食べたり、心にしみる詩を読んだりなど工夫しています。
辛そうな方が周りにいたら、ただ一緒にいてあげる。一緒に暖かいお茶を飲む。話を聞いてうなずいてあげる。とても助けられます。
気持ちの感じ方は人さまざまです。本ブログは個人の経験による表現方法になります。
心がつらい、不安、イライラが続く、自分がなんだかいつとも違うと感じたら原因探しよりも信頼できる人に話してみるのがいいと思います。
心療内科やメンタルクリニック、カウンセリングなどを頼ってみているのも良いと思います。
仕事や家庭、学校の何かの判断はできるだけ先延ばしにしてください。急いで辞めたりしないでくださいね。休む(休職、休学)という選択肢もあります。
後で冷静になって考えると、なぜ??と悔やむこともあると思います。
少し体調が回復するまでに判断や課題は置いておきましょう。
メモ帳に書き出しておいてあとでTODOリストを見返す方法もあります。
書き出す頭のモヤモヤも晴れることもありますよ。
免責
本ブログに掲載している情報は精神疾患・心の健康に関する知見や体験談を基に記載したもので、診断・治療を目的とするものではありません。
記載の内容は必ずしもすべての方に当てはまるものではなく、効果や経過には個人差があります。実際の症状や治療方針については、必ず専門の医師による診察・相談を経てご判断ください。
本ブログの情報をもとに行った行動・判断により生じたいかなる損害についても、株式会社志およびブログ執筆者は責任を負いかねます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。